令和7年7月~9月調査分
八幡浜商工会議所では、昨今の経済環境の変化に即応して、当会議所管内の中小企業の経営改善に資するため、短期的な景気動向の把握や地域産業の諸情報・経済の問題点などを的確に収集、提供することを目的として、四半期ごとに業種別景気動向調査を実施、令和7年9月期調査分の集計結果を下記のとおり取りまとめた。
| 1.調査時点 | 令和7年9月20日 |
|---|---|
| 2.調査対象 | 当所管内の中小企業(100社) |
| 3.回答企業数 | 36社(回答率 36.0%) |
| 業種別内訳 | |||
|---|---|---|---|
| 製造業 | 5社 | 小売業 | 5社 |
| 建設業 | 6社 | 運輸通信業 | 7社 |
| 卸売業 | 3社 | 不動産・サービス業 | 5社 |
| 水産業 | 5社 | ||
Ⅰ.概況(全産業)〔令和7年7月~9月期の概要〕
1.〔企業経営動向〕
(1)売上高・採算
今期の全業種の売上高DI(「増加した企業割合」-「減少した企業割合」の指数)は、▲13.9ポイントで、前年(令和6年9月期)調査の0.0ポイントと比べて悪化傾向、前期(令和7年6月期)調査の▲25.0ポイントからみると好転傾向となっている。採算状況では前年同期比で▲22.2→▲30.6ポイントで悪化傾向、前期比では▲31.3→▲30.6ポイントと好転傾向を示している。業種別にみてみると、卸売業・水産業は売上高、採算ともに好転傾向、不動産サービス業は売上高は好転傾向(本調査回答21社中5社で売上高DI▲40.0→▲20.0)、採算は横ばい、小売業・運輸通信業は売上高は好転傾向、採算は悪化傾向、建設業は売上高、採算ともに横ばい、製造業は売上高、採算ともに悪化傾向にある。
(2)総合景況感
今期の全業種の総合景況感DI(「好転した企業割合」-「悪化した企業割合」の指数)については、前年同期比で▲16.7→▲30.6ポイントで悪化傾向、前期比では▲37.5→▲30.6ポイントと好転傾向にある。全業種の向こう3か月の予測においては▲30.6ポイントで横ばいにある。業種別では、製造業は好転傾向、卸売業・水産業・小売業・運輸通信業・不動産サービス業は横ばい、建設業は悪化傾向の予測がでている。
| 対前年実績(令和7年7月~9月) | 予測(令和7年10月~12月) | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| (1)売上高 | 増加 13.9% | 不変58.3% | 減少27.8% | DI ▲13.9 | 増加22.2% | 不変63.9% | 減少13.9% | DI 8.3 |
| (2)製商品在庫 | 増加2.8% | 不変91.7% | 減少5.6% | DI ▲2.8 | 増加2.8% | 不変94.4% | 減少2.8% | DI 0.0 |
| (3)設備状況 | 増加16.7% | 不変77.8% | 減少5.6% | DI 11.1 | 増加13.9% | 不変80.6% | 減少5.6% | DI 8.3 |
| (4)採算状況 | 好転0.0% | 不変69.4% | 悪化30.6% | DI ▲30.6 | 好転2.8% | 不変75.0% | 悪化22.2% | DI ▲19.4 |
| (5)仕入単価 | 下落0.0% | 不変47.2% | 上昇52.8% | DI ▲52.8 | 下落0.0% | 不変55.6% | 上昇44.4% | DI ▲44.4 |
| (6)労働力 | 過剰2.8% | 適正47.2% | 不足50.0% | DI ▲47.2 | 過剰0.0% | 適正47.2% | 不足52.8% | DI ▲52.8 |
| (7)資金繰り | 好転0.0% | 不変94.4% | 悪化5.6% | DI ▲5.6 | 好転0.0% | 不変97.2% | 悪化2.8% | DI ▲2.8 |
| (8)総合景況感 | 好転0.0% | 不変69.4% | 悪化30.6% | DI ▲30.6 | 好転0.0% | 不変69.4% | 悪化30.6% | DI ▲30.6 |
2.〔経営上の問題点〕
経営上の問題点としては、人材不足を第1位にあげた企業が42.9%、次いで売上不振が25.7%、人件費負担が17.1%となっている。今期に設備投資をした事業所は36.1%と前期の31.3%と比べて増加し、来期に向けて設備投資を計画している事業所は19.4%と前期の34.4%と比べて減少している。
|
売上 不振 |
収益 低下 | 過当 競争 |
人材 不足 |
人件費 負担 | 設備 不足 | 金利 負担 | 資金 繰り難 | その他 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 経営上の問題点 第1位 | 25.7% | 5.7% | 2.9% | 42.9% | 17.1% | 2.9% | 2.9% | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
| 経営上の問題点 第2位 | 6.5% | 22.6% | 6.5% | 22.6% | 29.0% | 6.5% | 6.5% | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
| 経営上の問題点 第3位 | 34.6% | 23.1% | 3.8% | 15.4% | 11.5% | 3.8% | 7.7% | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
| 経営上の問題点 総計 | 21.7% | 16.3% | 4.3% | 28.3% | 19.6% | 4.3% | 5.4% | 0.0% | 0.0% | 100.0% |
Ⅱ.業界の話題や行政等への要望について
国は取りすぎており、厳しい現状を国・県へ訴えていただきたい。コロナからの返済、利息金の上昇どれをとっても中小には厳しく、地元業者を使うのを徹底していただきたい。労働力確保の為に賃金を上げているのに、労働力不足は解決されていません。そもそも人口が減少しているので、県や市の人口を増やす、とどめる、一時的にでも入れるといった政策を増やしてほしい。八幡浜港および商店街付近での地域活性化につながる商業施設等の整備計画やその進捗状況などを周知していただきたい。社保、Tax共に圧迫されています。本業の経営と別の所にどんどん経費が必要となっており、変えていく必要があると思います。市内タクシーが減少していますが、減少なりのやり方で生き残るしかないと思っています。ただ、規定の料金より安価にお客様から受けるタクシー業者がいて困っており、タクシーこそ料金の自由化をするべきだと思います。といったご意見が寄せられています。
